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広告・広報にストーリーをプラスする:過去を活かして未来に繋げるアーカイブ動画の力

Kimura.T

アーカイブ動画は、イベント、セミナー、プロジェクトなど、私たちの組織やグループがどんな活動をしてきたのか、積み上げてきた成果を記録する動画媒体です。

 

これらの動画は、ただの昔の記録ではなく過去の出来事を未来へわかりやすく伝える手段です。
イベントの楽しげな思い出を残したり、大きなプロジェクトの様子を映像で記録したり、共有・学習のツールとして残したり、組織やコミュニティがどのように成長してきたのかを後世に残す記録として活用されてきました。

 

 

身近なもので言えば、家族の発表会の撮影動画などが挙げられます。
アーカイブ動画の一番のポイントは、撮りっぱなしの動画素材のみでも成り立つというところで、最低限の編集でも形になる動画編集の初級編と言える動画になりますが、それでは一般的な記録動画とアーカイブ動画として活用されるものは何が違うのでしょうか?

 

それは動画自体に目的を設定しているかどうか?です。

 

目的を持って動画を構成していくことで広告や広報としても企業の取り組みや実績を伝える強力なツールにもなり得ます。

 

例えば、

  • 企業の取り組みの様子や周年行事の記録は採用活動の資料として。

  • 大きなプロジェクトの様子を伝えて企業や事業の実績をダイレクトに伝える事例動画として。

  • イベントやセミナーの様子を実際に見せられることで集客のツールとして。

既存の情報に役割を持たせて編集していくことで、視聴者の信頼形成、期待感向上にも役立つものに仕上げられますし、編集で内容がわかりやすくなることで、目に留まりやすいものになっていきます。

 

近年はSNSやウェブサイト上など、動画を発信するプラットフォームが数多く存在するため、直接視聴者にアプローチし自分たちの実績を広くアピールすることも可能になります。

 

 

 

 

 

1. アーカイブ動画の作成方法

 

  • 素材の選定、記録:
    記録の目的に合わせて、実際の様子を撮影した素材をたくさん集めましょう。
    定点の撮影素材の他に、一人称視点で会場を歩いた様子や、内容に合わせた図式など追加素材を用意できれば記録以上の印象的な動画になります。

    複数の動画を組み合わせることによって、メッセージ性や目的がわかりやすくなりますが、その分編集での工夫も必要になるでしょう。

 

  • 編集の方向性を決める
    アーカイブ動画を編集するために、広報・広告・記録・情報発信など、動画の目的を設定しましょう。
    広告や情報発信としての活用であれば、具体的なサービス情報が伝わる視覚情報を盛り込みましょう。
    記録用途であれば、内容がストーリーとして伝わるような編集を行うなど、目的に合わせて様々な方向性で編集していきます。様々な内容を組み合わせたり、動きのあるタイトルなどをつけたい場合は専用の編集アプリが必要になりますが、記録を残すだけであればスマホの編集機能だけでも完結可能です。

 

  • アクセシビリティ(見やすさ)の確保
    ターゲットに合わせて動画の見やすさを意識しましょう。
    近年は一般的にもユニバーサルデザインという言葉が使われるようになりました。

    これらは、様々なハンディキャップを持った方や、年代を問わずに見やすいデザインを施すという考え方です。
    音声が聞き取れない環境を想定した字幕の追加や、海外ユーザーを見据えた多言語対応、視聴者層に合わせて配色、見やすい書体選定など、さまざまな視聴者に伝わる表現を目指します。UD(ユニバーサルデザイン)書体の活用、配色など様々な方法がありますのでアクセシビリティを重視する場合は専門家へ相談すると良いでしょう。

 

 

編集は一般的に動画編集ソフトを使用して一本の動画にまとめていきますが、簡易的なものはスマホの編集ツールでも動画に仕上げることができます
撮影する環境、内容によっては専門家の力を借りるなど、用意したいクオリティや、目的に合わせて必要な編集環境を考えていきましょう!

 

 

3. アーカイブ動画の活用法

 

  • 教育ツールとして
    過去に行われたイベントやセミナー、学びの様子をアーカイブとして残すことで、説明やトレーニングのツールとして利用できます。
    大切な場面の要約や、付随資料の追加など、構成を工夫することで短時間で情報の伝達を行うことができる効率化ツールとしても利用できる可能性もあります。

 

  • 告知ツールとしてのアーカイブ動画
    イベントやセミナーへの参加を検討しているユーザーに対して、過去の催しの様子を発信することでイメージを深めてもらうための参加促進ツールとしての活用も効果的です。

 

  • マーケティングとブランディング
    企業の歴史や成長をまとめたブランディング動画にも利用できるでしょう。
    動画として視覚的に情報をまとめることでイメージが伝わりやすくなりますし、視聴者のペースで視聴できる動画は、振り返りや見直しが容易なこともポイントです。
    社会貢献活動など言葉に具体性を持たせにくいものに対して、実際に人の動きが見えることでより自社のPR、ブランド力向上も期待できます。

 

 

まとめ

アーカイブ動画は、過去の記録や今の姿を未来に残すためのツールです。
ネット社会が成熟し、文字情報での情報収集が減った昨今ではユーザーの興味関心を惹きつける重要なツールになり得ます。

また、アーカイブ動画の作成は自身の記憶や歴史をまとめる作業になるため、制作の最中に思いもよらない発見や、新しい自身の見え方に気づくこともあるかもしれませんし、作成した動画は記憶に残るものになるでしょう。

皆さんも気軽に動画で記録と記憶を残してみると良いのではないのでしょうか?

 

 

 

©︎ toshiki kimura

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