COLUMN

ウィズコロナ×超スマート社会の販促事情

2022.06.17

先日ひさしぶりに行った焼肉屋で、初めて「配膳ロボット」なるものを見ました。お肉の注文はもちろんタブレットでポチッと。

若干味気なさを感じつつも、ウィズコロナならではの接客を体験してきました。

他にも餃子の無人販売、ラーメンの冷凍自販機など非対面の販売形態が幅広くなってきた昨今、小売店における非接触対策として販促POPの価値が、高まっているといいます。

 

 

AIのPOPで「売れ方」が変わる!

販促POPとひと言でいっても、のぼりやタペストリー、今どきのデジタルサイネージとPRの手法はさまざま。

陳列された商品に添えるスイングPOPやオリジナルの手書きPOPは比較的安価で制作でき、臨機応変に訴求内容を変えられるので、状況が目まぐるしく変わる今、非対面で購買意欲を促がす方法としてピッタリです。

買うつもりのなかったはなかったのに、POPを見たらつい手に…あるあるパターンではないでしょうか。

さらに、最近のマーケティング専門紙の記事によると、AIによるシミュレーションでPOPデザインがどう販売に影響するかを予測。

POPに求められるデザイン要素のうち、特に「ベースカラー」「フォントの大きさ」「フォントの太さ」の違いが店頭売上に影響するという検証結果が得られ、POPのサイズごとに、購買行動に結びつく色や書体など最適な比率を導き出したそうです。

 

クリエイティブ現場にとってのAI

記事では、あくまでも大手メーカー向けのサービスとして紹介されていましたが、効果が数値化しにくいといわれてきた紙の販促物でも、AIのおかげでより最適な販促施策が可能に。

AIやIoTなどの技術で課題解決を目指す、超スマート社会にマッチした取り組みともいえます。

AIが得意とする「予測・推論」を活用できたら、デザイン提案の場面でも大きな武器になりそう。

単に人件費削減を目的としたAIは受け入れがたいですが、対面コミュニケーションを大切にするクリエイティブ現場においては、うまくAIと共存できるような気がします。

〈Copywriter・Katsunori Akutsu〉

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