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ふくしまのいろ11  おおぼりそうまやき

Watanabe.Y

ふくしまのいろ11
おおぼりそうまやき

ふるさとの技と心を色濃く伝える青磁色
浪江町 大堀相馬焼

約300年の伝統を誇る大堀相馬焼。
その大きな特徴とされる青磁の原料「砥山石(とたまいし)」は地元で採掘され、伝統釉薬として多彩に活用されてきた。
大堀相馬焼の趣のある緑は、砥山石あっての風合いといえる。
それが東日本大震災のために入手できなくなった。
それでも職人たちが何とか窯元を再開したいと県の研究機関に相談したところ、研究者らの努力が実を結び、7種類の原材料を調合することで 色の再現に成功したのだという。
青磁の色は復活したが、生産力は以前のような勢いを取り戻すことはなかなか困難だった。
しかし、伝統の技を次代につないでいきたいという想いを胸に、半数弱の窯元が震災後に活動を再開した。
各窯元で特色ある作品が作られたが、震災後に窯元を訪ねてくる町民が「懐かしいねぇ」と真っ先に手に取るのは、やはり青磁の大堀相馬焼だという。
大堀相 馬焼の青磁色は、ふるさとの心の拠り所といえる色だ。
(取材協力 : 大堀相馬焼窯元 春山窯)

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