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インタビューInterview

Matsuzaki.Y

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1日の業務フローを教えてください

基本的には前日までにスケジュールを組み立てておき、朝礼後はすぐに制作業務に取り掛かれるようにしています。

弊社はデザイナーも、お客様からのご相談対応や見積もり、納品、などの対外的な業務を担っています。さらに案件の担当者を振り分けたり、工程を管理したりといったディレクション業務もあるため、アポイントを中心にしながら、1日の中でうまく制作の時間を確保できるよう調整しています。

対外的な業務を担うと突発的な対応も増えますが、私はお客様の顔を見てやり取りできるのが嬉しいので、今の働き方を有難く思っています。

どのようなところに仕事のやりがいを感じますか?

デザインのプロとしての自分の判断を、お客様に喜んでいただいたときです。

私はもともと「人の役に立っていること」が目に見える仕事がしたくて、工場の製造からデザイナーに転向した経緯があります。コロナ禍をきっかけとして会社の方針が変わり、デザイナーが直接お客様とやり取りするようになったときに「これが理想の仕事だ」と改めて感じましたね。

デザインを専門にやっている人間だからこそ、営業とは違う提案ができる自信もあります。例えば関係者が複数人いるとき、それぞれの方からバラバラに要望を言われたとしても「デザイン上ここは抑えるべき」というポイントがあるものです。

それをうまく汲み取って、さらに「ご要望より少し良いもの」に仕上げることで、皆様に満足していただくことができます。そのときのお客様の笑顔が、何よりのやりがいになっています。

これまで携わってきた仕事の中で、最も印象に残っているプロジェクトや課題は何ですか?

20年程前に、中国で参加したプロジェクトです。あの頃は私も若くて、初めは未知の仕事にワクワクしていました。中国語も全然分からず簡単な単語を勉強しただけで、意気揚々と出国したんです。

数百ページの工具カタログを作る案件だったのですが、現地のスタッフには言葉が通じないので、片言の中国語と漢字の筆談で指示を出すのは、思った以上に大変でした。複雑な内容は伝えきれず、目の前でやってみせるしかありません。必死に手探りで作業を進めているとき、機械のトラブルなどが起きると途方に暮れましたね。

そんな中、現地のスタッフが皆プロ意識が高く「与えられた仕事は必ずやり遂げる」という姿勢で臨んでくれたことに度々救われました。私はここでチームのメンバーを信じて仕事をすることを学び、その経験は今何人かで取り組んでいるフリーペーパー制作の仕事にも生かされていると思います。

仕事をするうえで大切にしていることを教えてください

「人の役に立ちたい」というのは、ずっと変わらず持ち続けてきた思いです。

一方でキャリアが長くなると、必然的に人から頼られる立ち位置になります。「もっと頑張らないと」と焦りますが、そのプレッシャーに終わりはないんですよね。ですから、最近では自分自身の心のゆとりも大切にするようになりました。

休日には趣味の楽器に打ち込んだり、1人でキャンプに出かけたり。プレッシャーをリセットして、自分と向き合う時間を持つようにしています。

それによってチーム全体を見渡したり、新しいことを学んだりする余裕が出てきたんです。今は声をかけなくてもメンバーが自主的に動いてくれるのを見るのが嬉しいですし、若い人の知識には素直に尊敬の気持ちが湧きます。

「自分がやらないと」というガムシャラな努力が積み重なってこその今ですが、これからはもっと「どうすればチームとしてお客様のお役に立てるか」を考えていきたいです。

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