福島カラー印刷株式会社

COLUMN

補助金や助成金を活用するときの広告・販促クリエイティブの役割

2021.04.09

NPOや任意団体、中小企業でも活用できる補助金や助成金があります。
社会的な意義があり、熱い思いがあっても、活動資金のすべてが持ち出しでは、続けることが難しいですし、全部ではないにしても十分な資金がないとなかなかいい活動はできません。

補助金や助成金を利用することは

・自己資金だけでは実現が難しい活動が展開できる
・助成団体に選ばれることで知名度がアップする
・実現への計画性がもてて協力者を募ることができる

さまざまなメリットがあります。

ここでは、こうした補助金や助成金を使った事業の中での、広告・販促クリエイティブにはどんな役割があるか、事例を上げながら見ていきます。

 

【 記録集・パネル展・勉強会・イベントへの対応 】

 

昨年度活動の一部に関して補助金を活用したNPO法人SORAアニマルシェルターさん。
この団体は、犬・猫等の動物の救助、保護及び里親探しに関する事業と動物福祉に関する啓発・広報事業を行っています。
特に、東日本大震災後は、被災動物の救助・保護、一時避難者のペットの一時預かりを中心に行ってきました。
今では、震災関連に関わらず、犬や猫を中心とした動物の里親探し、飼養、しつけに関する相談受付、不妊去勢手術の啓発、助成、動物愛護関連の勉強会などを行っています。

昨年度行っていた活動の柱は4つでした。
● 東日本大震災原子力災害による被災動物の保護経験をもとに、人間だけではなく動物も犠牲になったことを広く発信することで東日本大震災の風化対策を図る。
● 震災によって失われた多くの命を忘れないために、またその教訓を次の世代へと伝えていくことの重要性を考える。
● 人も動物も命の尊さは同じであるという気概を示すと同時に、当施設に県内外の人を招く機会を増やし、人と人、人と動物の絆づくりを深めていく。
● 豊かな自然の中で福島の良さを感じてもらい、福島県における風評被害の払拭を図る。

そして、具体的な実施取組は大きく3つ。
1. 証言記録誌制作と記録誌をPRするパネル展示会
2. 命を考える勉強会(2回)
3. ペット同伴イベントの開催(1回)

ここでの広告・販促物を見てみると、以下のようなものが発生していました。
● 記録誌の制作印刷
● パネルの制作
● 展示会の告知チラシ・ポスター・地域情報誌
● 勉強会の告知チラシ・ポスター・地域情報誌
● 勉強会当日の配布資料(アンケート含む)
● ペット同伴イベントの告知チラシ
● 最終的な活動全体の報告書

 

 

【 広告・販促クリエイティブスタッフは、最初の段階から参画させる 】

 

補助金や助成金の事業計画は、活動の目的や目標、実施内容と期待される効果、実施スケジュール、予算の組み立てがセットです。
ですから、できれは最初の事業計画段階から話し合いに参加してもらい、目的達成のために必要なツール、量、配布の仕方、予算などをいっしょに考えられるのがベストです。
こうした制作物は、原稿の作り方、工程管理、ロゴ・マークなどのデータの管理によって、作業がスムーズにいくか否か、大きな分かれ目になります。

トンマナといって、制作物のトーン&マナーを統一させることもだいじです。
「トーン(tone)」には調子や色調、「マナー(manner)」には様式や作風という意味があり、配色、素材の形、レイアウト・文章の構成、文字数、余白の取り方、フォントなど、デザインやスタイルなどに一貫性をもたせるルールを指します。

 

【 広告・販促予算は、まずは各々で立て、最終的にはグロスで立てる 】

 

補助金や助成金の予算は、相見積もりが必要となります。
同じ案件であればより安価にしたいというのは当然ですが、具体的なツールの一つ一つをそれぞれ相見積もりで判断していくよりは、最初に全体に関しての相見積もりの中で、トンマナを整えつつ制作をしていくほうが得策です。

前項目でみた通り、事業全体のトンマナを揃えれば、ブランディングや知名度アップのためには効果がありますし、データの管理もしやすいからです。
また、事前におおよその見積もりをしていても、事業を行っていく過程でツール自体の仕様や量、配布の仕方などは変わっていくものです。それらに柔軟に対応するためにも広告・販促予算を全体として見るのがいいと思います。

 

今回みた事例の広告・販促クリエイティブにウェブ関係のものはでてきませんでしたが、今はウェブを中心に広告・販促を行う団体活動も多く見られます。
ウェブでも考え方はなんら変わりありません。

実施する目的や期待する効果、スケジュール、予算など、一連の動きのなかで、常に協力体制がとれるクリエイティブパートナーがいることは、絶対的に、具体的な取り組みをスムーズに成功させる鍵となりうるところです。

 

 

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