福島カラー印刷株式会社

COLUMN

良いデザインを作るために日常的にすべき5つのこと

2020.07.01

「どうしたら良いデザインができるのか?」
当社に入社した新人さんたちの心の声。

きっとそればかりを考えているに違いない彼らに
血が滲むほど実践を繰り返している経歴14年のデザイナーが
日常的にしている所作の一端を、5つのポイントに絞って伝えました。


学生さんや転職を考えているデザイン勉強中の方、
企業の広報担当でもっとデザインを活用したい方、
デザインというものがとにかく好きな方、
そんな方々へ向けてまとめています。


「良いデザイン」を、紐とく。
紐とくとは、そのデザインがどうして「良い」のかを考えること。


1. デザインに向き合う

良いデザインはどこにでも転がっています。
職場でも街角でも、ネット上にも古本屋にも。
転がってはいるので、良いデザインに出会ったときに
一度立ち止まって、じっくり向きあってみることです。
そう、「デザインに出会う」
出会いは、「ある程度、意識」しないと、出会ったことに気づかずに
通りすぎてしまうものです。


2. 直感のあとで、意図をもつ

「ある程度、意識」するとは、
デザインのことを考えていない場面で遭遇したとしても
「良い」という印象をもつかどうか。
直感的に、ばったり出会う印象的なデザインのときには
かなりボーッとしていても印象に残るものです。

一方で、「業務に使えるイメージがないかなあ」と
意図的にデザインに出会おうとすることがあります。
この場合は、できるだけここから何かモノにしてやろうと向き合います。
意図的に求めるデザインに出会うためにも
直感的に「良い」印象をもてるかどうかは、日々の訓練です。


3. テンションを上げる

直感的、意図的の他に、超個人的にしていることが
テンションを上げるために、デザインに触れること。
商業デザインを取り扱うわたしたちデザイナーの素養の一つとして
大きな武器となるのは
「課題をとらえて、最短距離で最適解にたどり着くこと」
さらに大きな武器は、「気を利かせられること」。
この素養を維持するには、実はテンションが必要です。
折れても折れても砕けない心を養い
デザインに対しての熱量をもつこと。

いろんな表現方法を知っている。
その取り扱い方を知っていて、
迷わずに、的確に選べて、柔軟で
ツールの目的をいい具合に満たす。
結果、お客様に喜んでもらえる。
じぶんもうれしい。
グレートです!最高!!


4. 引き出しを増やす

デザインの引き出しは多いに越したことはありません。
だいじなのは、その先、その都度、目的に合わせてどれを選んで活用するか。
活用するとは、取り入れ方、どうすれば良いかを考えること。
「紐とく」ということです。
紐とくとは
・単純にパーツのイメージとして
・目的を果たすための手法や考え方として
直感的な感覚もだいじですが、理屈でとらえてみることが
感覚を養う近道であることも多いです。


5. 誰かのデザインを悪く言わない

もう一つ、意外なポイントかもしれませんが
じぶん以外の人がつくったデザインのダメ出しはしない。
イマイチなものは、イマイチ。
でも、そう感じたならは、なぜイマイチなのかを考えます。
評価ではなく、紐とき。
じぶんだったらこうする、こう変える。
こんなふうに思考を巡らすと、イマイチなものに触れることもじぶんの糧になります。


【実践での紐とき方】

*今回は、山形で発行されている新聞折込情報誌を題材に
いいと思う広告デザインに付箋を貼っていき
どんなところがいいかを見ていきました。
こういうワークを繰り返していくと
じぶんにはこういう発想がない
どういう手法を使っているのか
もっとデザインを見たいと、思うようになり
習慣的に、良いデザインを紐とく時間を持つようになります。


【ワークでデザインを見て交わされた感想】

タイトルの編集の仕方がいい、今っぽい
目立たせる部分のデザインがいい
日付や値段の組み方、なぜこの形なのか気になる
びっくりさせたいときの処理の仕方
どう強弱をつけるかの工夫、メリハリ、ジャンプ率を意識する
色の付け方、自分にはない発想
処理というよりまとめ方。統一感
赤と緑の対比的な色使いで背景をつける意味はなんなのか
こういうインパクトの付け方があるのか
かわいくおいしそうに表現できているのは何故か
イラスト、アイコンがちりばめられているのに、みやすい、まとまっている
余白があるときに罫線をひきたくなるけど、そうしない上手さ


【ワーク後の新人さん感想】

自分ではなかなかやらないような秀逸なデザインばかりで参考になりました。
ひと工夫加えたオブジェクトや文字、綺麗に整っている誌面、ちぐはぐなように見えて余白をうまく使っている誌面など様々でよく考えて作られているのが感じられました。
また、他人が気になった点を聞き、言われてみれば確かになぜそうなっているのか、なぜ綺麗なまとまりを感じるのかを考えさせられました。
いいデザインでもいざそれを真似しようとすると場面の良し悪しは多々あると思うので、引き出しを増やすこと・使い時の判断が今後の課題ではないかと考えています。(S)

これまでは直感的にデザインを見る機会が多かった気がします。
それをなぜ良いと思ったのか、どんな意図があるのか視点を変えるともっと幅が広がっていくなと感じました。
個人的には、優れたデザインや作り込まれた作品を見たときの感動が好きなので、どちらの視点も忘れずにいたいです。
また、自分がデザインを見るとき、まず最初に色使いを見るのだなと気付くきっかけになりました。
文字の処理や、レイアウトなど細かいところまで見て自分の引き出しにしていければと思います。(K)


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