COLUMN

注目の動画広告・動画マーケティング

2021.07.20

酒と鼠と猫と動画

10年くらい前のこと。子どもを連れて、お使いものの日本酒を買いに行きました。
小さいながらも日本中の“いい”酒が揃ってると地元ではとても有名な酒屋さん。
とはいえ、もちろんお酒しか置いてないし、当然ながら彼は飽きるだろうし、瓶を倒しでもしたりしたら大変なので早く選んで済ませようと思っていました。
いざ店に入ると、入り口付近の小さなスペースにDVDプレイヤーが置いてあり、ネコとネズミが仲良くケンカをするアニメが流れていました。
彼は俄然口を半開きで夢中になり、私はゆっくりとお酒を選ぶことができました。
動画の力はすごいなあと思ったものです。

 

増える動画広告市場

youtubeが生活の一部となり、動画が日常に欠かせないものとなった昨今。
2021年3月に発表された「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によるとインターネット広告費に占める動画広告の割合が、2019年に19.1%(3184億円)だったのに対し2020年には22.0%(3862億円)と増え続けるインターネット広告の中でも最も増加していることがわかりました。検索連動型広告、ディスプレイ広告と比べればまだ少ないものの、動画広告がインターネット広告において主流になりつつあるは間違いありません。
なぜこれほどまでに動画広告が求められているのでしょうか。

動画広告のメリット・デメリット

メリット
01 多くの情報を短時間で伝えられる
テキストや写真などの紙媒体1枚が伝える情報量は1000文字分と言われるのに対し、動画1分の情報量は180万文字分と言われています。原稿用紙2枚半と文庫本15冊くらい違うことになります。

02 目と耳からわかりやすく伝えられる
「文章を読むのが苦手」という人はいますが、「動画を見るのが苦手」という人はあまり聞きません。
図やアニメーション、撮影動画により理解のハードルが低くなり、例え抽象的なことでも視覚的、聴覚的にわかりやすい形で情報を伝えることが可能になります。

03 イメージしやすく、記憶に残りやすい
アメリカ国立訓練研究所「ラーニングピラミッド」理論によれば、動画の記憶定着率はテキストコンテンツの「2倍」になるそうです。

04 スマートフォンとの相性の良さ
2021年3月調査のアンケートによると若者(18~22歳)のスマホでのネット利用において動画視聴の比率が非常に高く、こうした若者が今後も動画市場を大きくしていくことが予想されます。また、動画によるオンラインの授業やレッスンなども現在の社会状況を鑑みれば今後さらに増加すると思われます。


以上のように動画広告はメリットも多く、企業からも望まれ、今後大きく展開されることは間違いありません。
一方でデメリットとも言うべき課題もあります。

01.スキップ、スルーされる
TV番組やTVCMと同様、興味がなければ飛ばされ全く見てもらえません。一瞬で興味を持たれる、心に引っ掛かりを持たせるようなものでないといけません。

02.費用がかかる
映像、音声など表現が多彩であるがゆえに、撮影、録音、編集など多くの時間と費用がかかります。また、修正がし辛いのもデメリットといえます。

03.動画の質に左右される
映像の質により印象は大きく変わってきます。プラスのイメージをつけやすい分、マイナスのイメージもつきやすいと言えます。

スマホやフリーソフトなどで比較的簡単に動画を作ることのできる時代です。しかし企業イメージを背負う動画となると慎重になる必要があり、プロに相談するのが一番安心できる選択肢と言えます。

 

これからの動画広告

5G時代が到来、技術の発展により動画の重要性はこれからさらに高まり、プロモーションとして動画広告市場はこれからますます拡大すると言えます。いくつか課題はあるものの、可能性の大きい動画広告に進出するのに今はいいタイミング、いいチャンスかもしれません。

ちなみに、私の子どもは今でも当然のように動画が好きで、私が家に帰ると呼吸や呪術を使って妖怪とケンカをしているアニメを見ていたりして、おかえりの返事も上の空。全集中しているのかやっぱり口は半開き。
改めて動画の力はすごいんだなあと実感する次第です…

〈Copywriter・Hiroaki Munataka〉

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