社長ブログBlog

上手にまとまっている
論理的だし、正しいし
そう、なにより、正しすぎるほど正しい
まとまりすぎているからなのか、頭に入ってこないのはなぜだろう

AIが書いた「完璧な文章」になんともいえない違和感

これはきっと、文章における不気味の谷なのだと思っています

ロボットの顔が人間に近づくほど、かえって“気味の悪さ”を感じてしまうあの心理現象
それが不気味の谷
同じように、文章もまた「人間に似すぎた機械的な完璧さ」が、読み手に“居心地の悪さ”を生むことがあるのではないか

生成AIがつくる文章は、語彙・文法・構成、すべてにおいて整っていて、読みやすいことは確か

「正しい」けれど「馴染まない」

「うまい」文章ではなく、「らしさ」のある文章の方が人の心を動かすようです

ほんの少しの言い間違い

曖昧さや言いよどみ

文の温度感（語尾、リズム、余白）

そういった言葉のゆらぎや不完全さが、むしろ人間らしさをつくり出し、読み手との「共鳴」を生んだりします

伝えること・感じさせること、コミュニケーションビジネスをうたい、AI活用を積極的に推進しているわたしたちにとって、この感覚は、見過ごせないテーマ

AIが作る下地は、十分に使えます
でも最後の1ミリは、人間が仕上げることに意味があります
「情報を整える」だけでなく、「共感に届く」ために、言葉の揺らぎをていねいに残していくこと

それが、これからの情報発信の価値であり、福島カラー印刷がこれからも大事にしていきたい姿勢です

AIが文章の「9割」を担う時代だからこそ、残りの「1割」に、人の温もりを