社長ブログBlog

酪王乳業×mikttymama 〜 モルティ「まる、マル、ふくしま◎」

Watanabe.Y

12/10(土)と12/11(日)の両日、13時からと15時から、
モルティ1F特設会場で「ふくしまのおいしいができるまで」トークショー

酪王乳業株式会社(郡山市)×mikttymama
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mikttymama(以降、m.)
さて、次は、郡山の牛乳といえば、酪王牛乳、そして他県にも大ファンが多いのでは
ないでしょうか、酪王カフェオレを作っていらっしゃる、
酪王乳業株式会社、執行役員経営管理部部長、鈴木伸洋さんに
お越しいただきました。鈴木さん、よろしくお願い致します。

酪王乳業株式会社鈴木部長(以下、鈴木)
はい、よろしくお願い致します。

m.
娘の小学校でも飲んでいる酪王牛乳なのですが、我が家でプリンを作るときはずっと酪王牛乳。
そして何より、私自身も酪王カフェオレの大・大・大ファンなので、
お聞きしたいことがたくさんありました!
生まれた時からずっとあのカフェオレを飲んでいる気がしますが、
酪王牛乳さんはいつが創業なのですか?

鈴木
1975年(昭和50年)から郡山市大槻の工場ではじまりました。36年になります。
「酪王」というブランドは、全国から公募して決まりました。
但し、酪王の前身は、三春牛乳です。
前身は昭和32年から牛乳を作り始めたと聞いています。

m.
あら、そうなんですか!私も実は1975年生まれなもので、なんと、酪王牛乳は私と同級生!
36年の歴史の長さを、身を持ってかみしめてしまいました。
毎日私たちの元に届けられている牛乳ですが、どのような工程を経て、できあがるのでしょうか。

鈴木
はい。酪農家は、朝夕と搾乳をします。
夕方と朝しぼったものがその日タンクローリーで集められ、工場に運ばれます。
地元の方は、より新鮮な牛乳をお飲みいただけることになります。
工場では概ね次の日に紙パックやビンに詰められ検査を受けて出荷されます。

m.
へぇ~、一日2回!やっぱり新鮮な牛乳の方が美味しいんでしょうね。
ということになると、酪農家の皆さんは新鮮なおいしい牛乳を届けるために
長期間出かけたりできないのかなぁ。大変なお仕事ですね。

鈴木
はい。皆様に変わらぬ美味しさをお届けするために、酪農家の皆さんは本当に努力されていますよ。

m.
酪王牛乳といえば酪王カフェオレ。
ファンクラブがあるほどファンがたくさんいらっしゃいますが、
いつごろできた商品なのですか?
商品開発のエピソードなどを教えてください。

鈴木
カフェオレは、パッケージにも書いてありますが1976年に開発いたしました。
こちらも開発当時の味・デザインで飲み継がれ35年になりました。
最近は東京の大学等でも販売され好評です。特に福島から離れた方は、
とくに懐かしく帰省した際は、必ず持ち帰るとも聞いております。
開発当時の主流はコーヒー牛乳でしたが、私どもはあえてほどよい甘さのカフェオレといたしました。
今では子供から大人の方まで飲んでいただける人気商品に育てていただきました。

m.
私の大学時代、酪王カフェオレはやっぱり大人気でして、購買部で売り切れ続出でした。
毎日争奪戦でして、どうしてもない日は講義の帰りにコンビニで買って、仲間と飲んだりしました。
十数年前の話ですが、まだまだ、不動の人気ですね。
ちなみに、ハイ・カフェオレとカフェオレの違いって何でしょう。
いつも買う時に迷うのですが。

鈴木
よくご存知ですね、カフェオレと似たパッケージでハイカフェオレがあります。
牛乳成分が違うのですが、カフェオレは程よい甘さで多くの世代に、
ハイカフェオレは、コーヒー成分を高め少し大人向けに創り上げています。

m.
そうだったんですね~。たくさん飲みたい日はハイ・カフェオレにしてました。
個人的にはオーソドックスなカフェオレの方が好きです。
ところで、3.11以降、工場が壊滅的な被害を受けたり、
福島県産の原乳が一時期出荷停止になったりと大変な思いをなさったと思います。
出荷停止になった時、絞った原乳が捨てられてゆく様子をテレビ等で拝見しました。
その後、他県産の原乳を使用して出荷が始まったと聞いていますが、
酪農家さんたちはその間どうされていたのか、当時の様子を教えてください。

鈴木
酪農家の人は、一年365日休まず搾乳をします。大変働き者なのです。
せっかく大事に育てた牛、そして絞った乳をただ廃棄するのは忍びがたいものでした。
但しそれ以上に皆さんに飲んでいただくには安全で安心なものでないと意味がありません。
牛乳は今回の原発事故で真っ先に出荷制限がかかりました。
それも福島県全体です。すこしでも不安なものを出さない為です。
その後何度も検査をして合格を重ねて、ようやく一ヶ月後に出荷が解除されました。
それから現在まで毎週原乳検査が行われ、確認された上で製造されています。

m.
なるほど。本当になんと申し上げたらよいかわからないほど、大変なことであったと思います。
実は、私自身も小学校3年生の娘、幼稚園年中の娘、2歳の娘がいるもので、
不安に思って酪王さんのお客様センターへ直接お電話したんですよ。
福島県産の原乳を県が出荷解除になったので、どうするんだろうと思って。
県のモニタリングをずっと見てはいて、不検出にはなっていたけれどもやはり不安で。
とても丁寧に答えてくださいました。出荷解除になってもすぐに出荷はせず、
もう少し待ってからにするとのご返答を頂いたと記憶しています。
安全なもの、本当に安心できるものと確信を経てから出荷致します、と。
給食にも使われている酪王牛乳ですが、福島県のモニタリングHPを見ると
放射性ヨウ素、セシウムともにずっと不検出になっています。
他県産の牛乳からセシウムが数ベクレル検出されたりしているのに、
なぜ福島の原乳が不検出になるのか理由を教えてください。

鈴木
私は牛の餌では無いかと思います。福島県は事故以来、
今年植えた牧草を与えることを生産者団体が自粛しています。
そのため牛乳にも限界値を超えるような放射能は出ないと思います。

m.
食物連鎖を断ち切って、生物の体内で濃縮されるのを防いでいるのですね。
輸入の買餌をわざわざ買っているということはコストもずいぶん
かさんでいるのではないでしょうか。稲わらを食べたりはしていないということですね。

鈴木
誤解があるようですがそもそも、乳牛は稲わらを食べたりはしません。
主に牧草を食べています。
牛乳の品質は、餌によってかなり変わりますから、稲わらを食べていることは絶対にありません。

m.
ここも、作っていらっしゃる方に教えていただかないと、
なかなか私たち消費者はわからないことなんじゃないかと思います。
では、牛乳の不検出とは何ベクレル以下のことでしょうか?

鈴木
現在県の検査は、その時により上下幅がありますが1リットル当たり7~8ベクレルのようです。
但し、私たちは独自に製品検査を外部にも依頼していますが、
その時の限界値値は1ベクレル以下です。

m.
1ベクレル以下!かなり厳密にやってらっしゃるんですね。
自主的に検査されている酪王さんの姿勢を一消費者として母親として
本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
そういえば、HPを拝見した時にミルク料理コンクールという
活動をされていることを知ったのですが、それについて教えてください。

鈴木
福島県牛乳普及協会で、毎年牛乳・乳製品利用料理コンクールを開催しています。
今年で32回となりました。家庭の主婦も応募いたしますが
栄養士を目指す学生さんも多いようです。福島の名産を材料としたものが多いようです。
今年は郡山女子大付属高校の方で出「福たっぷりピロシキ」という作品が最優秀になったそうです。
本来栄養価のある牛乳を料理の材料に使うことは、大切な事です。

m.
ホットケーキMIXを溶いたり、オムレツを作ったりするときにも牛乳は必須ですものね。
うちの2歳の娘は、牛乳星人なので、買い置きがないとものすごく怒ります。
ちなみに、こちらも私知らなかったんですが、宅配システムもあることを伺いました。
そちらについても教えてください。

鈴木
牛乳は、スーパーやコンビニで買う方が多いかもしれませんが、
昔ながらの町の牛乳屋さんが宅配もしてくれます。主にビンの商品でお届けしています。
ビンは紙の匂い等もなくおいしく飲めます。またお年寄り方は、重いものを持つことなく、
そして牛乳屋さんは、お年寄りの毎日の見守り隊としても活躍できるのです。
もし何か異変があれば声もかける活動もしています。

m.
核家族が増えた現代の生活スタイルに、昔ながらの牛乳屋さんの役割。
まさに地域密着の活動のひとつですよね。
おじいちゃん、おばあちゃんも、牛乳で骨粗しょう症の予防をしながら
牛乳配達をしてくれる若い人と少しでも交流が持てる。素敵ですねぇ。

鈴木
ありがとうございます。

m.
最後になりましたが、これからの酪王乳業さんが、
未来に向けて考えていることをお聞かせください。

鈴木
当然みなさんが心配している放射能は、近々県の検査以外に
生産者団体が自主検査をスタートします。
そして私たちは、決して飲んでいただく方を裏切ることはできないのです。
そのためにも生産者と力をあわせて汚染等が起こらないようにに目を光らせていきたいと考えます。
また、私たちは、今年は5月に毎年行なってきた酪王まつりや子供駅伝大会など、
中止しましたが、未来は子供たちの成長の上にあると考えますので、
一緒に食べることが心配であるようなストレスがない状況に早くなれるように役立ちたいと考えます
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ただいま、モルティでは、クリスマスフェア開催中!

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福島カラー印刷 http://f-color.biz/
フォロミー http://twitter.com/f_COLOR

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