迷宮、岡本太郎
Watanabe.Y
「なぜわれわれは『迷宮』というテーマに惹かれるのか。それはまさにわれわれが現実に、迷宮のなかに生き、耐えて、さまざまな壁にぶつかりながら、さまよっているからだ。事実、人生、運命について明らけく見とおせるものは何もない。瞬間瞬間、進む道に疑問と不安を抱き、夢と現実がぶつかりあっている。強烈に生きようと決意すればするほど、迷宮は渦を巻くのだ。それは日常の痛切な実感ではないか。」
以前、浦安に行ったとき、朝、散歩をしていたら、岡本太郎の作品に出会いました。
浦安運動公園。
すぐちかくには、東京ディズニーリゾート。
なにか不思議な対比を感じていました。
ひとの営みの光と影。
そのときから、岡本太郎が気になりだし、岡本かの子につながり、瀬戸内寂聴を経由して、また岡本太郎に着地しています。
「人生における毎日毎日、瞬間瞬間に、わき起こる希望。希望があるからこそ、また逆に絶望がある。出口があると同時に、それを見失う恐怖。出口がみつからない、しかしあるはずだ。望みと絶望との共存。この矛盾が人生を覆っている。まさに迷宮であり人生なのだ。」