宮城県丸森町の蔵の郷土館齋理屋敷
Watanabe.Y
福島県折込広告社発行の広報誌「あらかると」の取材で
宮城県丸森町の蔵の郷土館齋理屋敷に行ってきました。
江戸時代から昭和にかけて七代続いた豪商、
齋藤家の屋敷で、呉服・太物の商いから、
養蚕、味噌醤油の醸造など
幅広い商売を手がけて栄えていたそうです。
館長に伺った話でとても印象的だったのは、
七代目の齋藤氏には後継がいなかったということ。
養子縁組での子どもはいたものの、
すべてを引き継いでくれる者はいなかった。
90歳ちかくなって、屋敷と蔵、収蔵品を含めて
そっくり町に寄贈したのだそうです。
七代続いた家がじぶんの代で途絶える。
そこにはいろんな思いがあったと想像できます。
豪商であったが故の光と影。
お金と人情、ひとの織り成す温かさと冷たさ。
おとなしい人だったそうです。
地域のために様々な事業を成していった六代目。
そのあとを継いだ七代目。
いろんな思いを馳せながら、
奥行きのある敷地を巡ってきました。