今の消費者の「わかってる」という評価
Watanabe.Y
「心の時代」にモノを売る方法 –変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来
小阪裕司著を読みました。
「そうだ!」と思ったところがいくつもありますが、一つ紹介します。
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今の消費者は、自分たちの気分をわかってくれていると感じた店やブランドに全力で寄り添っていく。
「あのさ、あの店」
「そうそう、あの店ね」
と盛り上がり、次いで
「あの店はわかってるよね」
「あのブランド、ちょっとわかってないでしょう?」
という言葉か出てくる。
今、評価は「安い」とか「高級」とかではなく、「わかってる」という基準でくだされる。
「わかっている」ことに出合ったことによるワクワク感。
親切にしてもらって「ああ、よかった、大切にされている」と感じること。
「いい雰囲気の店だなぁ」という気分の良さ。そういったものがすべて「嬉しい」に含まれる。
であるならば、この「嬉しい」をたくさん作ることが、これからのビジネスの目的になるのではないだろうか。
なぜなら、そこにはきっと、心の豊かさと毎日の精神的充足感があるだろうから。
これが、新たな消費社会と共にビジネスが向かっている未来だ。