アイリスオーヤマの一目瞭然の経営術
Watanabe.Y
アイリスオーヤマの一目瞭然の経営術 三田村路子著
読みました。勉強になります。
書き留めたことだけ、ご紹介。
アイリスオーヤマは問屋(ベンダー)と製造業(メーカー)の機能を併せもつメーカーベンダーの会社。園芸、ペット、収納、家電、LED照明などさまざまな素材、ジャンルの商品を作り、業種は複数にまたがっています。
この会社の視点は「ユーザーイン」
顧客という漠然とした固まりではなく、もっと個に寄り添いながら消費者が日々の暮らしを送っていくなかでのニーズ(生活者ニーズ)にフォーカス。マーケットインよりさらに顧客視点に立った発想です。
マーケティング用語でよくきのは、
「プロダクトイン」作り手の理論を優先させて商品開発や生産、販売を行う考え方
「マーケットイン」消費者ニーズをすくいあげて事業活動を展開する考え方
アイリスオーヤマは、そのどちらでもなく「ユーザーイン」
アイリスオーヤマの商品開発と販路開発のポイント
○不満や不便を感じているアイテムはないか
○その問題を解決する商品を自社で作れないか
○その商品を求めるユーザーはどこにいるのか
○その用途は他の分野にも転用できないか
あつ開発担当者の言葉
「売れないモノには理由がある。売れないときはたいがいこじつけが原因で、ありもしないニーズをねつ造している」
当社の仕事に置き換えて考えてみると
印刷・広告は、まさにユーザーイン。
お客様(個々)の仕様(ニーズ)にあわせて作り上げていく商品です。
校正をしていく中で、紙面のデザインやコピーに納得いただけないときは
おおむねそのお客様の要望(ニーズ)にあっていないからです。
もとめているのはこうなんじゃないか、こうなはず、と架空の要望を
作り手であるわたしたちがねつ造してしまっている場合があるんですね。