さくら Watanabe.Y 2014.04.11 # 雑記 茨木のり子の詩集をもらいました。 その中の一編です。 さくら ことしも生きて さくらを見ています ひとは生涯に 何回くらいさくらをみるのかしら ものごころのつくのが十歳ぐらいなら どんなにおおくても七十回ぐらい 三十回、四十回のひともざら なんという少なさだろう もっともっと多く見るような気がするのは 祖先の視覚も まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう あでやかとも妖しとも不気味とも 据えかねる花のいろ さくらふぶきの下を ふらふらと歩けば 一瞬 名僧のごとくにわかるのです 死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と 前の記事へ 一覧へ 次の記事へ 関連コラム もっとコラムを読む 2025.06.13 可能かどうか・きれいかどうか、青いバラをめぐるストーリー Watanabe.Y 2025.06.06 ふくしま法人ニュースに取材していただきました Watanabe.Y 2025.05.30 AI「完璧な文章」の違和感は、不気味の谷に通じる Watanabe.Y 2025.05.16 コワーキングスペースコオリヤマでお仕事はかどる! Watanabe.Y 2025.03.28 人との関係が薄く感じるのは Watanabe.Y 2025.03.23 新たな取り組み「ケイアンドシー/コミュニケーションデザイン事業部」がスタートします Watanabe.Y もっとコラムを読む