さくら Watanabe.Y 2014.04.11 # 雑記 茨木のり子の詩集をもらいました。 その中の一編です。 さくら ことしも生きて さくらを見ています ひとは生涯に 何回くらいさくらをみるのかしら ものごころのつくのが十歳ぐらいなら どんなにおおくても七十回ぐらい 三十回、四十回のひともざら なんという少なさだろう もっともっと多く見るような気がするのは 祖先の視覚も まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう あでやかとも妖しとも不気味とも 据えかねる花のいろ さくらふぶきの下を ふらふらと歩けば 一瞬 名僧のごとくにわかるのです 死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と 前の記事へ 一覧へ 次の記事へ 関連コラム もっとコラムを読む 2025.03.28 人との関係が薄く感じるのは Watanabe.Y 2025.03.23 新たな取り組み「ケイアンドシー/コミュニケーションデザイン事業部」がスタートします Watanabe.Y 2025.03.16 彼岸花のゆくえ Watanabe.Y 2025.03.07 醸造王国ふくしま/ふくしまの酒味噌醤油まつり Watanabe.Y 2025.02.21 資格だけ持っていても Watanabe.Y 2025.02.07 変革は、どうしてこれほどまでに難しいのだろうか。 Watanabe.Y もっとコラムを読む