いつだって自由意志で買い物をしていない。
Watanabe.Y
平野啓一郎著「自由のこれから」に
ほしいものを出してくれるドラえもんの4次元ポケットと
ネットでレコメンドされたものをポチッとする姿は同じ
というようなことが書かれていました。
膨大な情報に少しくたびれたわたしたちは
ネットがレコメンドしてくれる商品をポチッとする。
これは自由と呼べるのかと、この本は問います。
「自由じゃないかもね。」
とも思いますが
わたしたちはいつだって
ネットがレコメンドしてくれなかった時代から
自由選択はしてきてないとも思うのです。
量販店のチラシ制作に関わっているわたしたちにはわかります。
チラシでも店舗でも、売りたい側の意図があって
実は、わたしたちは自由に商品を買っているわけではありません。
売りたいメーカーがいて、それなら売れると見込んだバイヤーがいて
売れるように陳列をして、広告に打ち出す。
そしてわたしたちは買う。
これは、自由意思で買い物をしていると呼べるのか。
「自由じゃないかもね。」