誰かと一緒に同じ美術品を観るということ
Watanabe.Y
何年も前に、書店のお客様のおつきあいで購入した
「世界美術家大全 より深く楽しむために」。
ずっと、書棚のお飾りになっていましたが
自分自身の今年の課題を「芸術を学ぶ」としたことから
一旦一通り目を通して、興味をもった作家に付箋を貼って
ということをしています。
・先史時代から中世の美術
・ゴシックと初期ルネサンス
・盛期ルネサンスとマニエリスム
・バロック時代
・ロココから新古典主義へ
・ロマン主義から印象派の時代
・モダニズムの時代
・コンテンポラリーアート
一体自分は、どの年代に心惹かれるのだろう。
そして、先日東京都美術館で行われた
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」を観てきました。
美術館の役割は一体なんだろうかと思います。
前述の「世界美術大全」の著者 ロバート・カミングは本書の冒頭でこう書いています。
「わたしはもっぱら自分ひとりで美術品を鑑賞してきたが、やはり誰かと一緒に観るほうがよい。視覚は特にすぐれた感覚であり、誰かと一緒に同じものを観ることは人生最高の喜びといってもよい。この喜びは年とともに増していくうえ、美術品の鑑賞に限定されるものではない」
美術館で美術品を人と共有すること。
こういう体験を多くの人がして、そこに喜びを見出すのか。
確かに美術館にはとても多くの人が鑑賞に来ています。
同じものを観ながら、なにか一体感のようなものが生まれているのかもしれません。