華麗なるギャツビーと新・巨人の星
Watanabe.Y
「ぼくなら無理な要求はしないけどな。過去はくりかえせないよ」
「過去はくりかえせない? もちろん、くりかえせますよ!」
何かを取り戻そうとしているのだ。
ディズーを愛するようになった何か。おそらくは、自分に対するある観念とでもーー。
映画「華麗なるギャツビー」が、先週6/14(金)公開になりました。
学生時代、米文学を専攻していた故に、翻訳でも原書でも何度も読んで
今でも書棚から片付けることのできない書籍のひとつ。
そして、「華麗なるギャツビー」といえば、上記のフレーズがとっても有名。
原作者のフィッツジェラルドやヘミングウェイら、1920年代のアメリカの作家群は
ロストジェネレーション(失われた世代)といって、、、、
と、この手を話しをはじめてしまうと、止まらなくなるので、やめておきますが
ロバートレッドフォード主演の「華麗なるギャツビー」(1974年)が
今回レオナルド・ディカプリオで、3Dで。。。
ストーリー的には、地味なんですけどね。よくぞここまで派手にできたな、と。。。
本質的にわかりあえない人々。表面的に上すべりしている会話。
別々な方向を見つづけて、永遠にクロスせず。
ロマンティックであろうとするのに、ロマンスにシニカルという二重性。
米文学って、なーんか空虚感が強いんだよなと思っていたのを
また、思い出してしまいました。
気を取り直して、同じアメリカ文学のミッチェルの「風と共に去りぬ」でも
読もうと思いましたが、長編を読む気力は、今ないので、コミックにしました。
そしたら、「新・巨人の星」が無性に読みたくなり。。。
これ、おもしろい! 実存ではありえへんキャラ満載でおもしろい!
「華麗なるギャツビー」と「新・巨人の星」の共通項を探すとすれば
思い込みが強くて、目的目標に向かってどんな手を使っても突っ走る男子!!
といったところでしょうか。
実害がなければ、見てる分には、こういう男子、おもしろいですよ。