「人材教育」と「教育」の決定的な違い
Watanabe.Y
育児•教育ジャーナリスト、おおたとしまさが書いてました。
「人材教育」と「教育」の決定的な違いとは
食材も木材も「材」は、目的に合致する形に整えられたものをいう。
同様に「人材」というとき、何らかの組織の歯車として
機能するという目的のために整えられた人のことを指す。
社会や会社の一員として見た場合、
人はある意味「人材」にならなければならない。
しかしその前に、その人らしく十分に大きく成長していなければならない。
しかも適材適所というものもある。
まっすぐに育った杉の木であれば、いい柱になるだろう。
でも、ダイナミックに曲がりくねったブナの木を、
まっすぐな木材とすることはできない。
そういう木を木材として利用するのなら、
そのフォルムを活かして、アートなテーブルか何かにすればいい。
その人らしく十分に大きく成長させることが第一義的な「教育」であり、
そのうえで、必要なスキルや知識を追加して、
適材適所に社会適応させることが「人材育成」っある。
「教育」の土台なくして「人材育成」は成り立たない。
十分に「教育」が行われる前に、「人材育成」をすることは、
まだ育ちきってない木を切り倒し、形成してしまうようなものである。