人にとって情報とは
Watanabe.Y
心は知•情•意からなる、と言われる。
われわれは情を受け入れ(価値を認めて)、
意が向上し(脳の活性が上がって)、
知が働く(脳が働く)生物である。
すなわち、情がマスター(主人)で、
知はスレーブ(従僕)である。
脳は意欲で働くのである。
特にわれわれは、人から受け入れられ、
人からわかってもらうことで意欲があがり、
知が働くように作られている。
人にとって情報とは、
自分に何らかの影響を与える事柄である。
一方、脳にとっての情報とは、
脳の活性に影響する事柄であると言える。
脳の活性に最も支配的な情報は、
「情」に関するものである。
情こそ脳そというエンジンを
もっともよく働かせるガソリンなのである。
人は情が受け入れられ、それによって
意欲が上がると脳の活性化も高まり、
知が働くようになる。
会話を例にしてみると、
会話が生き生きと成り立つのは、
単に事実や考えのみが交流されているときではなく、
感情にしっかりと焦点があてられているときであろう。
実は、人は感情を受け止めてもらいたいために会話をし情報をやりとりするのだと言っても過言ではない。
愛は脳を活性化する
松本 元 著