ソーシャルって、なんだろう。
Watanabe.Y
山崎正和著「社交する人間」で、社交の場での能力について書いています。
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そもそも社交の場での能力は微妙なもので、「ゲームを楽しむとすれば勝つことだけが能力ではなく、負けっぷりのよさも能力として評価される」「冗談を連発して機知を発揮するのも能力だが、他人に発言の機会を譲って微笑んでいられるのも能力」としています。
「ここで評価の尺度になるのは参加者の相互の満足であり、計られるのは各人が自己を表現する能力と、逆に他人の表現を理解し賞賛する能力なのである。
こうした能力が心身のなかに習慣化され、それがたえず発揮されうる場所を求め、かつて発揮された場所に回帰しようとするとき、そこに社交仲間の関係が生まれる。たんに人が集まりたいと願うからでなく、彼らの社交能力そのものが鬱勃として求めるとき、そのための場所として社交界が生まれる。」
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この本の初版は2003年。このころ、未来の今はどれくらい予測されていたのでしょう。
社交という言葉は「ソーシャル」。
お客様との関係も、社内でも、もっと狭義なら家族でも、それはソーシャルであると思うのでした。