子は親を救うために「心の病」になる
Watanabe.Y
子は親を救うために「心の病」になる
高橋和巳 著
なかなかおもしろい著作でした。
そのなかから、抜粋。
「心の発達とは、この世界に心を開いていくと同時に、心の何かを閉じていくプロセスである。
「この世界は、こうである」と、世界を理解し、その中で生きたいくのに必要な「心の枠」を作り上げる。それが適応して「大人」になることだ。しかし、大人になってそのプロセスを忘れてしまうと、いつしか、「この世界はこうでしかない」と思ってしまう。そう思うと、解決のつかない苦しみや悩みができてくる。
何を選んで、何を閉じて、私たちはこの世界に適応していったのか。そのプロセスをしることによって、私たちは、背景に退いて埋もれていた世界をもう一度見ることができるだろう。そして、もっと広く、もっと自由な心に到達できるようになるだろう。」